「ほんの少しずつの工夫を重ねること」と「限りない向上を目指すこと」のどちらも、とても大切なことだと理解しながらも、この二つがどのようにつながるのかを描けずにいるまもる主任です。
ハット先生:
「どうしましたか?頭の上にたくさんの?マークがついていますよ。」
まもる主任:
「先生には、すべてお見通しですね。正直に言います。先生がおっしゃったことは確かに素晴らしいと思うのですが、それが実現するとは、どうしても思えません。」
ハット先生:
「正直でいいですね。「塵も積もれば山となる」という言葉はご存じですよね。」
まもる主任:
「はい。コツコツやれば、いつか成果が出るという意味ですね。試験の時など一夜漬けで何とか乗り切ろうとしていたので、学校でも先生からよく言われていました。」
ハット先生:
「それは、いい経験をしていますね(笑)。ただ「塵も積もれば山となる」と例えることができるには、そう思う体験をしたと考えられませんか?」
まもる主任:
「確かに…想像だけでは思いつかない言葉のような気がしてきました。」
ハット先生:
「同じような言葉で、「千里の道も一歩から」というのがあります。これも有名なたとえ話なのでご存じだとは思いますが…。」
まもる主任:
「はい、知っています。遠い道のりもまず一歩から始まる、一歩一歩進むことが大切、という時に使う言葉だったと思います。」
ハット先生:
「そのとおりですね。それでは、千里とはどのくらいの距離を表していると思いますか?」
まもる主任:
「千里ですか…一里がえっと…。」
ハット先生:
「一里は約4kmです。なので、千里は約4000km。北海道から鹿児島までが約1800kmですから、どれほどの距離かわかると思います。」
まもる主任:
「北海道と鹿児島間を一往復して、さらに400kmですか?ひえー。」
ハット先生:
「「塵も積もれば山となる」や「千里の道も一歩から」は、どちらも「コツコツが勝つコツ」で、コツコツやることの大切さを説いていますが、同時にもうひとつの大切な法則を含んでいます。」
まもる主任:
「「コツコツが勝つコツ」以外のもうひとつの法則…?」
ハット先生:
「とても大切な法則です。それは「加速の法則」というものです。」
まもる主任:
「加速の法則!なんだか、めちゃめちゃかっこいい!」
ハット先生:
「かっこいいだけじゃないですよ。効果は絶大です!」
まもる主任:
「具体的にはどんな法則ですか?」
ハット先生:
「コツコツというとイメージするのは直線状にまっすぐ上っていく正比例グラフだと思います。ところが実際の物事の変化は、放物線を描くように変化します。」
まもる主任:
「放物線を描くですか…?」
ハット先生:
「はじめは、ゆっくり変化し、やがて急激に上昇していくカーブです。それが加速の法則です。」
右足左足と重ねたコツコツは放物線を描くように変化する
- コツことは勝つコツ
- やがて放物線を描いて変化していく

*挿絵タイトル:コツコツはやがて加速する
