まもる主任:
「志向の変化とは、結局何を表しているのですか?」
ハット先生:
「いい着眼点です。志向とは考え方の軸のことであり、言い換えると「何に価値を置くのか」ということになります。」
まもる主任:
「となると、生産志向や製造志向は「作る側の理論というか考え」に価値が置かれていたと思います。」
ハット先生:
「そうですね。ならば消費志向や生活志向はどうですか?名前そのものに現れているのですが…」
まもる主任:
「消費者と生活・・・「消費者の暮らし」ですか?」
ハット先生:
「それを表す言葉がありますよね、○○を高めるともいいます。」
まもる主任:
「あっ、QOLです。」
ハット先生:
「そのとおりです。Quality of Lifeの略で「生活の質」を表します。このQOLを向上させていった先にある理想的な状態を「ウェルビーイング」であるといいます。」
まもる主任:
「ウェルビーイング…あっ最近よく耳にする言葉です。確か幸せな状態が継続することを意味していたような…」
ハット先生:
「はい。持続的な幸福という意味で「Happiness」とは違う意味になります。WHOの健康の定義が基になっています。」
まもる主任:
「WHO…世界保健機関のことですか?」
ハット先生:
「そうです。WHOの憲章において、「病気でないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあること」が健康の定義とされましたが、この時に使われたことによって、「ウェルビーイング(well-being)」という概念が広がりました。」
まもる主任:
「ウェルビーイング(well-being)…良い状態で在る…いい言葉ですね。」
ハット先生:
「QOLやWell-beingに価値を置いた志向、それが生活志向といってもいいと思います。」

挿絵タイトル:「QOLを向上させていった先にある、理想的な状態」がウェルビーイング
